スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)が1月28日発表した2015年12月期の純利益は前期比5%減の90億5,600万スイスフランへと後退した。フラン高が響いた格好で、為替の影響を除いたベースでは4%増加した。営業利益も1%減の175億4,200万フランに後退したものの、為替の影響を除くと5%の増益だった。
売上高は481億4,500万フランで、1%増加した。為替の影響を除くと5%の増収。部門別では製薬が2%増の373億3,100万フラン、診断が横ばいの108億1,400万フラン。がん治療薬「ハーセプチン」「アバスチン」「パージェタ」、発性肺線維症(IPF)治療薬「エスブリエット」、免疫診断事業が好調だった。
16年12月期は為替の影響を除いた売上高で1ケタ台前半~半ばの伸びを見込む。