独ビール販売、EU域外への輸出がけん引

ドイツ連邦統計局の発表によると、国内の醸造所と倉庫から昨年出荷されたビール(ノンアルコールビール、麦芽飲料、欧州連合=EU=域外からの輸入ビールを除く)は前年比0.1%増の9,570万ヘクトリットルに拡大した。国内販売は0.7%減少したものの、EU域外向けの輸出が大きく増加。全体が押し上げられた。

非課税のビール出荷高(輸出と醸造所内での従業員の消費の合計)は4.0%増の1,620万ヘクトリットルとなり、2年月連続で拡大した。アジアと米国市場の拡大を背景にEU域外向けの輸出が16.8%増の620万ヘクトリットルと大幅に伸びたことが大きい。EU向けは2.5%減の990万ヘクトリットルに落ち込んだ。醸造所内で従業員に無料で提供されたビールは7.8%減の10万ヘクトリットルだった。

国内販売は2年ぶりに減少した。国内市場は縮小傾向が続いている。一昨年に8年ぶりに増加したのはサッカーワールドカップ(W杯)で需要が押し上げられたため。

ジュースを混ぜたミックスビールの出荷量は2.9%減の400万ヘクトリットルで、ビール出荷全体に占める割合は4.2%だった。

輸出に占めるシェアが最も多かった州は南部のバイエルンで、30.5%に上った。

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