ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2016年1月の乗用車新車登録は21万8,365台となり、前年同月に比べ3.3%増加した。個人向けは前年同月比1.5%増と市場全体の伸び率を下回り、市場シェアは全体の約31%にとどまっている。
ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が8.8%減の4万7,147台と大きく落ち込んだ。ドイツ勢は、アウディ(22.5%増)、オペル(21.9%増)、フォード(19.2%増)が2ケタ増となった一方、スマートが22.0%減と大きく落ち込んだ。ポルシェ(4.3%減)、MINI(2.5%減)も前年同月を下回った。
国外ブランドで最大手のシュコダは7.3%減と振るわなかった。2位のルノー(6.7%減)、3位のセアト(2.2%減)も低迷した。セアトと僅か7台差で続く4位の現代は9.3%増と好調だった。
日本勢は、ホンダ(80.9%増)、三菱自(22.1%増)、マツダ(20.1%)、スバル(14.0%増)が2ケタ増となった。トヨタは5.1%増を確保。レクサス(1.6%減)、スズキ(2.0%減)、日産(8.1%減)は前年同月を下回った。
燃料別では、ガソリンが全体の49.6%、ディーゼル車は48.7%を占めた。ハイブリッド車は前年同月比48.7%増の2,814台(プラグインハイブリッド車は976台)と伸びた一方、電気自動車は同27.6%減の477台にとどまった。
■ 国内生産・輸出は減少
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、2016年1月の輸出は前年同月比6%減の31万3,600台、生産も同2%減の41万3,800台にとどまった。1月は営業日が前年同月に比べ1日少なかった影響があるといい、2016年通期については明るい見通しを示している。
1月の国外受注は前年同月比で約3%増加したものの、国内受注は8%減少した。VDAは国内受注の減少について、前年同月に国内受注が急増したことに対する反動がある、と説明している。