IT大手の米IBMは2日、デジタルエージェンシーの独アペルト(Aperto)を買収することで合意したと発表した。収益力の高いコンサルティング、サービス事業を強化することが狙い。買収金額は明らかにしていない。取引の成立には当局の承認が必要。
デジタルエージェンシーはデジタル分野のマーケティングや広告、ウエッブサイト作りなどを支援する事業者。アペルトは1995年の設立で、ドイツでは業界の草分け的な存在として知られる。顧客にはエアバス、フォルクスワーゲン(VW)、シーメンスなどの大手企業が名を連ねる。売上高は2013年時点で1,700万ユーロだった。
IBMは同社を買収して自社のコンサルティング部門IBMiXに統合。顧客基盤を拡大しドイツ事業を強化する。アペルトの従業員300人強を全員、継続雇用する。