食肉加工機械の需要増、昨年は輸出が10%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は4日、独食品・包装機械業界の生産高が昨年は前年比およそ4%増の135億ユーロに拡大したと発表した。食肉需要の世界的な拡大と肉製品の多様化を背景に食肉加工機械のニーズが増大。同機械の生産高は約10億ユーロに達した。

2015年1~11月の食肉加工機械の輸出高は前年同期比で10%増加した。主力の米国、欧州連合(EU)向けが好調だった。このほか、オーストラリア、メキシコ、タイ、韓国、日本、南アフリカ向けが大きく伸びたという。

輸出先国ランキングでは米国が1位で、2位はポーランド、3位はフランスだった。前年2位のロシアは4位に後退。5位以下は英国、オランダ、スペイン、ブラジル、オーストリア、中国が続いた。

ロシア向けは14年のマイナス28%に続き、15年も15%落ち込んだ。ただ、同国の食肉産業は近代化の余地が大きいため、VDMAは近い将来に需要が回復すると予想している。

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