自動車需要の縮小が続くロシアでは昨年、自動車販売店数が前年比7%減の4,159となり、2009年以来初めて減少に転じた。閉店した店舗数の内訳はショールームが700、ディーラーが200~250。専門家は販売店の減少は今年も続くとみている。現地日刊紙『ベドモスチ』が3日、自動車専門誌の情報として伝えた。
自動車メーカーでみると、国内最大手のアフトワズ(AvtoVAZ)は昨年のショールームの新規開店数が34なのに対し、閉店数は66に上った。一方、フォルクスワーゲン(VW)やルノー、現代自動車などはディーラー数が増加している。
長引く景気低迷を背景に、ロシアの昨年の新車販売台数は前年比35.7%減の160万台と大きく落ち込んだ。同国の欧州ビジネス協会(AEB)は、今年は減少幅が4.7%まで縮小する見通しを示している。