ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は8日、同国の2016年1月の国内新車(乗用車・小型商用車)販売が前年同月比29.1%減の8万1,849台にとどまったと発表した。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は、「1月も引き続き販売は大幅に落ち込んでいるものの、我々も含め大半が、通年では1月の数値よりも良くなる傾向にあると予想している」と述べ、大幅な落ち込みが続いた2015年に比べると、減少ペースは緩やかになるとの見通しを示した。また、ロシア政府が先ごろ、2016年上半期に自動車業界に対する支援を強化すると発表したことは、改善に向けた前向きな措置として評価できるとした。その一方で、ルーブル安により物価上昇(インフレ)が続いていることは、市場回復に向けた長い道のりにおいて引き続き大きな課題であると指摘した。