独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は5日、2015年通期決算の発表と株主総会を延期すると発表した。通期決算報告会は当初は3月10日に、株主総会は4月21日に予定していた。
ディーゼル車に排ガス試験時のみ排ガス浄化機能をフル稼働させる不正ソフトウエアを搭載していた問題が発覚したことを受けた措置で、未解決の問題があり、それに伴う業績評価に不確定な問題があることを理由としている。
ただ、特別項目計上前の営業利益は前年並みとなる見通しであり、2015年通期業績予想の範囲内に収まると説明した。
なお、今回の延期は、排ガス不正問題の原因説明に関する報告には影響せず、当初の予定通り4月後半に実施する。