ランクセスとサウジアラムコの合弁、4月に立ち上げ

独化学大手のランクセスは10日、合成ゴム事業をサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコとの合弁に切り替える計画が、関連国の独禁当局からすべて承認されたと発表した。両社はこれを受けて新会社を4月1日付で設立する。社名は両社の名前を組み合わせて「アルランクセオ(ARLANXEO)」とする。

ランクセスは昨年9月、経営不振の合成ゴム事業をサウジアラムコとの折半出資会社に切り替える計画を発表した。サウジアラムコは原油採掘から合成ゴムの原料であるブタジエンの製造までを手がけていることから、原料を安定的に確保できるメリットがある。

新会社アルランクセオの本社はオランダに置かれる。近く経営陣を任命する予定。最高経営責任者(CEO)はランクセス、最高財務責任者(CFO)はサウジアラムコが送り込むことになっている。

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