独自動車大手のダイムラーは2月29日、リトアニアの物流大手ギルテカ・ロジスティクスから1,000台を超えるトレーラートラックを受注したと発表した。中東欧地域からの受注として過去最大の規模だ。契約高は明らかにしていない。
同社の大型トラックとして最も燃費が良く、欧州排ガス基準「ユーロ6」に適合する「アクトロス」を納入する。受注の大半について年内に納車する予定だ。
さらなる燃費向上に向けたオプション装備として、これから走行するルートの地形を認識して最適なギアチェンジを行う「予測パワートレイン制御(PPC)システム」と、運転スタイルと燃費の関連性や車両の摩耗を監視する「フリートボード」も搭載する。PPCシステムは独自動車部品大手ボッシュの「エコロジック・モーション」技術を基に、同社とダイムラーが量産用に開発したものだ。
運転台は床から天井までの高さが199センチメートルの「ビッグスペース・キャブ」で、合計890リットルの収納スペースを備える。
ギルテカ・ロジスティクスは1996年設立の物流会社。7,100人を雇用し、欧州、北欧、独立国家共同体(CIS)で事業を展開する。
トラック2,900台、トレーラー3,100台を擁し、地元メーカーから国際大手企業まで幅広い顧客を有する。ダイムラーのメルセデス・ベンツ事業とは2012年以来、スペアパーツの輸送で取引がある。2014年の売上高はリトアニア企業として3番目に多かった。