アグリビジネス大手の米カーギルは17日、5月末までに南東欧の資材市場から撤退すると発表した。「中東欧穀物・オイルシード事業の包括的見直し」に沿うもので、今後は買収・販売促進と穀物・オイルシード取引に集中する。また、資本参加や事業買収などを通じて買付量を増やし、市場シェアを拡大する方針だ。
ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ロシア、スロバキア、ウクライナ、ポーランドの従業員180人が影響を受ける。現在、従業員代表と協議中だ。
資材事業は農畜生産に必要な薬品、設備、飼料、種子、エネルギーなどを供給するものだ。カーギルは当面、中東欧顧客への供給を続けるが、5月末で打ち切ることになる。