BMW、2020年に「8シリーズ」復活か=英誌

独高級車大手のBMWは「8シリーズ」を2020年に復活させる計画のもようだ。英自動車専門誌『オートカー』(電子版、2月22日付)が消息筋から得た情報として報じた。ディンゴルフィンゲン工場で2020年から生産する計画という。

同誌によると、BMWが「8シリーズ」の復活を計画する背景には、メルセデスベンツ「Sクラス」の販売好調が背景にある。同モデルは米国や中国といった主要市場で販売が伸びており、販売台数・利益率のいずれもBMWの「7シリーズ」を大幅に上回るという。2015年の販売は、「Sクラス」の12万5,000台に対し、「7シリーズ」は3万6,364台にとどまった。2016年は新モデルである6代目「7シリーズ」の発売を受けて販売が約7万台まで伸びる見通しだが、依然として「Sクラス」の後塵を拝すと見られている。

BMW関係者が『オートカー』誌に明らかにしたところによると、BMWのハラルド・クリューガー社長は、1台当たりの利益率を改善するため、上位車種のラインアップ拡大に意欲的であるという。

現在は、4ドアでBMW「6シリーズ・グランクーペ」に似たより大型で高級なモデルと2ドアでカブリオレにもなるモデルの2タイプが検討されており、最終的なデザインは2018年にコンセプトカーとして公開されると見られている。

BMWは1989~1999年に2ドアクーペの「8シリーズ」を製造していた。

上部へスクロール