海運世界5位の独ハパックロイド(ハンブルク)が2月23日発表した2015年12月期暫定決算の営業利益(EBIT)は3億6,640万ユーロの黒字となり、前期の赤字(3億8,280万ユーロ)から大幅に改善した。チリ同業CSAVとのコンテナ事業統合が奏功したもよう。
ハパックロイドは14年12月、コンテナ事業をCSAVと統合した。その効果で15年12月期はコンテナ輸送量が前期の590万7,000TEU(20フィートコンテナ換算)から740万1,000TEUへと25%増加。1TEU当たりの平均運賃は前期の1,427ユーロから1,225ユーロへと落ち込んだものの、売上高は30%増の88億4,200万ユーロに拡大した。
利払い・税・償却前利益(EBITDA)は前期の9,890万ユーロから8倍強の8億3,100万ユーロに拡大して目標を確保。売上高に対する比率も9.4%となり、目標を達成した。