トルコの複合企業カラデニズ・ホールディングは2日ロイター通信に、同社の発電船が2週間以内にザンビア向けの電力供給を開始する見通しだと明らかにした。カラデニズがアフリカに発電船を派遣するのは今回で2度目。電力が慢性的に不足する現地への貢献が期待されている。
今回の電力供給はモザンビークの公益企業EDMとの契約に基づくもので、2年間にわたって送電を行う。同船は発電能力が100メガワット(MW)。ザンビアは内陸国のため、隣国モザンビークのナカラ港に停泊し、同国の送電網経由で供給する。
カラデニズは昨年、発電能力225MWの発電船をガーナに派遣した。同社のハレジ事業開発担当取締役は「電力需要が増大しているアフリカの市場価値は高い」と述べるとともに、他のアフリカ諸国からも発電船への関心が寄せられていることを明らかにした。
サハラ以南のアフリカ48カ国は総人口が8億人に達するにも関わらず、発電能力は人口4,600万人のスペインとほぼ同水準に過ぎず、経済発展の遅れや貧困蔓延の大きな原因となっている。