仏自動車部品大手のフォルシアは3月1日、韓国の現代自動車の新型環境対応車「アイオニック」のハイブリッド車およびプラグインハイブリッド車に排熱回収システム(EHRS)を供給すると発表した。EHRSの採用により、米環境保護庁(EPA)の試験方法(FTP20)で燃費を最大3%改善することができるとしている。
フォルシアのEHRSでは、排ガスの熱を排ガス管から熱交換器(ガス/液体)へ移行させ、最大3kWのエネルギーをエンジン冷却システムに供給、エンジンを温めたり、車内用の暖房にも排熱を利用することができる。これによりハイブリッド車は電気駆動による走行距離を延ばすことができる。
EHRSの重量は3キログラムで、熱回収率を高めるためエンジン付近に装備される。フォルシアは、エンジンがより速く温まるため、電気駆動走行の使用が増え、燃費を最大7%改善することができるとしている。