独自動車部品大手のボッシュは3月2日、今年は世界全体で約1万4,000人の大卒を採用する計画を発表した。業種別では、IT・ソフトウエア関連、地域別ではアジア・大平洋地域での採用を強化する。
家電や自動車、工場、建物など様々なモノがインターネットにつながる「IoT(インターネット・オブ・シングス)」がIT・ソフトウエア人材の採用拡大の背景にある。ボッシュでは特にウェブアプリケーションなどのITシステム用ソフトウエア開発やセンサーシステムなどの組み込みシステムで需要が増えている。
また、電子工学、機械工学、経済工学の卒業生がソフトウエアの知識を合わせ持つ、あるいはソフトウエアのエンジニアが自動車や産業技術の専門知識を持つなど、異なる分野の専門知識の連携は強みとなると指摘している。
ボッシュは、モビリティ、産業、エネルギーシステム、建物のネットワーク化に注力しており、すでに1万5,000人を超えるソフトウエア開発者を抱えている。
地域別では、アジア・大平洋地域で採用が増えており、今年はインドで3,500人、中国で2,500人、ドイツでは2,100人を採用する予定という。