メルク―売上・営業益が過去最高に―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)が8日発表した2015年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は前期比7.1%増の36億2,980万ユーロとなり、過去最高を記録した。米試薬大手シグマ・アルドリッチの買収が奏功。売上高も13.0%増えて過去最大の128億4,470万ユーロへと拡大した。

純利益は3.7%減の11億1,480万ユーロに後退した。シグマ・アルドリッチの買収・統合コストが響いた格好。買収価格が同社史上最大の170億ドルと高額だったことから、12月末時点の純債務は1年前の5億5,910万ユーロから126億5,370万ユーロへと約23倍に膨らんだ。

シグマ・アルドリッチの買収は16年12月期決算にもプラスに働く見通しで、経営陣は売上高とEBITDA(特別要因を除く)でともに2ケタ台前半の伸び率を見込んでいる。

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