独化学業界、16年売上予測引き下げ

独化学工業会(VCI)は2日、独業界売上高(製薬を含む)が今年は1,910億ユーロとなり、前年比で0.5%増加するとの予測を発表した。これまでは1.5%の増加を見込んでいたが、昨年第4四半期の景気の冷え込みを受けて、下方修正を余儀なくされた格好。出荷価格は0.5%の低下、生産高は1%の増加を予想している。

昨年は業界売上高が前年比0.4%減の1,900億ユーロへと落ち込んだ。出荷価格が2.8%低下したことが影響。生産高は製薬がけん引役となり0.7%増加した。製薬を除いた生産高は0.7%減だった。工場稼働率(製薬を含む)は83.5%で、前年の84.2%から0.7ポイント低下した。

売上高を地域別でみると、国外は0.3%増の1,154億ユーロに拡大したものの、国内は1.5%減の746億ユーロへと縮小した。

昨年第4四半期の業界生産高は季節調整後の実質で前期比2.6%減と大きく落ち込んだ。新興国経済の低迷が響いた格好で、前年同月比でも0.8%減少した。工場稼働率は83.8%だった。

出荷価格は前期比で1.6%下落。5年来の低水準へと落ち込んだ。前年同月比では低下幅が2.9%に上った。

業界売上高は前期比で1.6%減少した。国外が1.6%縮小。国内も0.9%後退した。

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