ロシア、今年は新たに50万人が失職の可能性

ロシアのトピリン労働社会保障相は1日、今年新たに発生する失業者数が50万人に達する可能性があるとの見方を明らかにした。特に自動車産業などでパートタイム労働に従事する30万人の雇用が懸念されると述べた。

同国のパートタイム労働者数は30万1,000人で、そのうち20%が自動車関連産業に従事する。同相は産業貿易省と協力して雇用維持のため企業に働きかけを行い、労働市場の安定に努めていると述べた。またパートタイム労働者の11%を占める建設業についても懸念を示した。

同省のモニタリング調査とロシア統計局(Rosstat)のデータによると、昨年中に大企業及び中堅企業で失職したのはおよそ50万人。この数字には小規模企業はふくまれていない。

今年1月の雇用統計によると、同国の失業率は前年同月に比べ0.3ポイント高い5.8%、失業者数は26万1,000人多い443万人だった。

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