ボロレ、通信・電力貯蔵&ソリューション事業が好調

仏複合企業ボロレ・グループは2月25日、2015年通期(1~12月)決算の売上高が前年比2%増の108億2,400万ユーロとなったと発表した。石油製品の価格下落により石油物流部門の売上高が20%減と急減したが、通信、電力貯蔵&ソリューションは増収だった。

部門別の売上高は、運輸物流が7%増の60億5,100万ユーロに拡大。石油物流は20%減の22億3,800万ユーロに落ち込んだ。通信は16%増の22億4,700万ユーロ、電力貯蔵&ソリューションも12%増の2億6,600万ユーロに伸びた。その他の事業(農業資産、持ち株会社など)は13%減の2,200万ユーロだった。

電力貯蔵&ソリューション部門では、樹脂フィルム事業の拡大や、電気自動車「ブルーカー」、「ブルーバス」の販売増加、カーシェアリング事業の安定成長が増収に寄与した。

ボロレは2011年からEVシェアリングサービス「オートリブ」を展開している。オートリブの登録会員数は現在28万人。保有車両は4,300台で、充電ステーション1,300カ所(充電ターミナル7,000)を運営している。現在はパリ、リヨン、ボルドーでサービスを提供しており、2015年9月には米国のインディアナポリスでもカーシェアリングサービスを開始した。カーシェアリングの利用数は年間で延べ約530万件となっている。

上部へスクロール