ワイヤーハーネスの独レオニ、スロバキア工場を閉鎖

ワイヤーハーネスメーカーの独レオニは10日、スロバキア北西部ヴァラスカー・ベラーの工場を6月末で閉鎖することを明らかにした。経営合理化の一環で、同工場が手掛ける手作業の多い工程をセルビア工場に移管する。

工場の賃貸契約が6月末で切れるのを機に、生産移管を完了させる。従業員60人は、同工場に比較的近いイラヴァとトレンチアンスケ・テプリツェにある2工場で継続雇用する方針だ。

レオニは2010年秋にセルビア南部プロクプリェ工場の操業を開始。同地に2つ目の工場を建設したほか、昨年11月には同じ南部のニシュで新工場が稼働した。プロクプリェでの雇用は合計で3,000人を超え、ニシュでは最大1,700人まで増員する方針だ。

レオニは電線、ケーブル、ワイヤーハーネスの開発・生産を手掛ける業界大手。世界35カ国で5万5,000人を雇用する。

東欧では、スロバキアとセルビアのほか、ポーランド、ルーマニア、ロシア、チェコ、ウクライナ、ハンガリーに生産拠点を持つ。(東欧経済ニュース2015年11月25日号「独レオニ、セルビアに新工場開設」、2011年1月26日号「独レオニ、セルビアでの生産拡大」、2010年9月29日号「セルビア投資に注目」を参照)

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