シーメンスが地下鉄車両など受注、ポーランド企業と共同で

電機大手の独シーメンスは15日、ポーランドの鉄道車両メーカーであるネヴァグ(Newag)と共同で、ブルガリアの首都ソフィアの地下鉄運営会社メトロポリタンEADから新路線向けの車両と設備を受注したと発表した。建設中の地下鉄3号線に車両20編成や無線列車制御システム(CBTC)を納入する。オプション契約の10編成を加えた受注額は約1億4,000万ユーロ。2019年の運航開始を予定する。

シーメンスの車両「インスパイロ」やCBTC「トレインガードMT」を納入する。インスパイロは車体をオーストリアのウィーン、台車をグラーツでそれぞれ製造。組み立てやテスト、試運転はネヴァグのノヴィ・ソンチ工場で行う。

地下鉄3号線はソフィア市の東西を結ぶ18キロ路線で、計18の駅が設置される。シーメンスは今回の契約で、建設計画の第一段階にあたる8キロの区間と8カ所の駅向けに信号ボックス「トラックガード」、自動列車制御システム「コントロールガイドOCS」、無線通信・データ転送システム「Scadaシステム」なども納入する。

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