モスクワの空港ターミナル建設事業、トルコ企業が落札

モスクワのシェレメチェボ空港の新ターミナル建設事業の入札で、トルコの建設大手ルネッサンスが落札した。同空港のミハイル・ワシレンコ最高経営責任者(CEO)が18日、明らかにした。ロシアの対トルコ経済制裁が続く中での同国企業の受注は異例。取引額など詳細は公表されていない。

同空港は今年1月、年1,500万人の旅客処理能力を持つ新ターミナル「B」と、空港の南北を連絡する地下トンネルを2018年までに建設する計画を発表していた。事業総額は6億3,000万米ドルに上る。

昨年11月にトルコ−シリア国境でトルコ空軍がロシア軍機を撃墜した事件を受けて、ロシア政府は今年1月から、トルコ企業が国内で建設、ホテル、観光事業を行うことを禁止している。このためルネッサンスは今回の入札に現地子会社を通じて応札した。

シェレメチェボ空港はモスクワ第2位の国際空港。アエロフロート航空のハブ拠点で、昨年の利用者数は約3,160万人だった。

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