BMWチーフデザイナー、未来の自動車におけるデザインの課題などに言及=独紙インタビュー

独高級車大手BMWのチーフデザイナーであるアドリアン・ファン・ホーイドンク氏は3月21日発行の独業界紙『オートモビルボッヘ』のインタビュー記事の中で、エレクトロモビリティや自動運転車の開発とデザインとの関係について語った。

同氏は、将来の自動車はインテリジェント、低エミッションでありながら、エモーショナルな体験を提供することができるとの見解を示した。また、技術的な変化により、車の操作方法も変わり、事業モデルが変わる可能性もあり、BMWは現在このような課題に取り組んでいる、と言及した。

運転支援や自動運転技術ではカメラやセンサーを設置する必要があり、デザインにおいてはスペースの確保が課題となる、と言及した。例えば、「7シリーズ」ではカメラ4台を装備しており、1台はBMWの特徴であるキドニーグリルに設置した。バンパーにはセンサーが配置されている。

BMWの電気自動車「i3」やプラグインハイブリッドスポーツカー「i8」に関しては、従来モデルと異なるデザインを採用したことが新規顧客の獲得や電気駆動車(エレクトロモビリティー)のイメージ向上に寄与したと、の見解を示した。

例えば「i8」では、エレクトロモビリティがスポーティーでエモーショナルであり得ることを示すことができたとしている。また、産油国のアブダビで「i8」のコンセプトカーを披露した際に、「このようなデザインであれば(ハイブリッド車を)購入する」と話した人がいた例を挙げ、デザインを通して社会の変化に影響を与えることは可能だ、との考えを示した。

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