英金融情報会社マークイット、米IHSと合併

英金融情報会社マークイットは3月21日、米大手市場調査会社のIHSと合併で合意したと発表した。これによって時価総額が130億ドルに上る巨大情報会社「IHSマークイット」が誕生する。

新会社IHSマークイットの持ち株比率はHIS側が約57%で、IHSによる事実上のマークイット買収となる。買収は株式交換方式で、IHSはマークイット株式を1株当たり31.13ドルで買い取る形となる。同価格は前営業日(18日)の終値に5.6%を上乗せした水準。年内の合併手続き完了を見込む。

合併にはHISが税率の低い英国に移転する意図もあり、IHSマークイットは本社をロンドンに置く。最高経営責任者(CEO)にはIHSのジェリー・ステッドCEO)が就任する。

マークイットは各国の景気動向の指標となる購買担当者景気指数(PMI)をまとめることで知られる企業。IHSはエネルギー分野などのデータ提供で強みを持つ。

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