ハンガリー中銀が8カ月ぶり利下げ、政策金利1.2%に

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は3月23 日、主要政策金利の3カ月物固定預金金利を0.15ポイント引き下げ、過去最低の1.2%に設定した。利下げは8カ月ぶり。政策金利の下限と位置付ける翌日物預金金利は0.1%からマイナス0.05%に、同上限の翌日物貸出金利は2.1%から1.45%にそれぞれ引き下げた。

今回の決定の背景には、物価がMNBの目標の3%前後を下回っていることに加え、上向かない景気動向や、欧州中央銀行(ECB)の追加的な緩和措置などがある。専門家からは、今回の利下げは緩やかな緩和サイクルを先触れするもので、主要政策金利が今年末までに1.0%まで引き下げられる可能性があるとの見方が出ている。

MNBは、今年上半期には新興国市場の景気が鈍ると共に欧州連合(EU)の資金支援も減少すると見られることから成長ペースは弱まると予想する一方、下半期には輸出相手国の景気回復と金融財政政策の効果により景気は回復するとしている。

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