ロスネフチが増益確保、ルーブル安が追い風に

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが3月31日発表した2015年12月通期決算の純利益は3,550億ルーブル(約46億ユーロ)となり、前年同期の3,480億ルーブルから2%増加した。原油価格急落の影響を受けたものの、通貨安で大幅に緩和されたことが大きい。原油輸出税の引き下げも利益を押し上げた。

売上高は6.4%減の5兆1,500億ルーブルだった。営業利益(EBITDA)が17.8%増の1兆2,450億ルーブルに拡大したことから、売上高営業利益率は前期の19.2%から24.2%へと上昇した。

ドル建て債務は232億ドルで、前期の438億ドルから47%減少した。英『フィナンシャル・タイムズ』によると、融資に対して原油で返済する融資買油を通じて資金を調達し、銀行債務の返済に充てた部分が大きい。昨年9月末の融資買油の残高は434億ドルで、最大の相手は中国石油天然ガス集団(CNPC)だった。(1RUB=1.66JPY)

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