独自動車大手のダイムラーは4日、ルーマニアのセベシュ工場で9速自動変速機「9Gトロニック」の生産を開始した。これにより、ドイツのウンタートュルクハイム工場と連携して、自動変速機の需要の増減により柔軟かつ効率的に対応できる体制が整った。
ダイムラーはルーマニア工場に総額3億ユーロ以上を投資して生産能力を増強した。9Gトロニックの生産により、約1,000人の追加雇用を見込んでいる。
ダイムラーは現在、ルーマニア子会社のスター・トランスミッションとスター・アセンブリーの2拠点に1,800人を超える従業員を抱えている。スター・トランスミッションは2001年の設立で、クジルにある工場で歯車やシャフトのほか、エンジンやトランスミッション、ステアリング・システム向けの機構部品を生産している。スター・アセンブリーは2013年にセベシュに設立された。当初は5速自動変速機を生産し、2014年には7速デュアルクラッチトランスミッションの生産を開始した。