横浜ゴム、オランダのタイヤ会社を買収

横浜ゴム(東京都港区)は3月25日、オランダのタイヤ製造・販売会社アライアンス・タイヤ・グループ(ATG)を買収すると発表した。同社の株式を保有する投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)などの株主と合意した。買収価格は11億7,900万ドル(約1,356億円)。米国など各国の当局の認可を経て、2016年7月1日の買収完了を見込んでいる。

ATG(本社:アムステルダム)は2006年11月の設立で、農機用タイヤ、産業機械用タイヤ、建機用タイヤ、林業機械用タイヤの製造・販売を事業としており、各分野のラジアルタイヤ、バイアスタイヤを欧州、北米を中心に世界120カ国以上で販売している。連結売上高は5億2,900万ドル。

横浜ゴムは今回の買収により、農機用タイヤと林業用タイヤが同社の製品ラインアップに加わるとしている。特に農機用タイヤは、世界的な人口増加による食料需要の増加や農業の効率向上への取り組みを背景とした農機の需要増加を受けて、販売が伸びると見込んでいる。

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