独自動車大手のダイムラーは4月4日から6日まで、ドイツのシュツットガルトからオランダのロッテルダムまで国境を越えて走行する、大型トラック3台による追従車群走行(プラトゥーニング走行)を実施した。2016年上半期の欧州連合(EU)議長国であるオランダが主導するイニシアチブ「ヨーロピアン・トラック・プラトゥーニング・チャレンジ2016」の一環として実施した。
プラトゥーニング走行では、車車間通信(V2V)により複数の車両を連結し、ドライバーが乗車した先行車両を後続車両が自動運転で追従し、一群となって走行する。ダイムラーによると、追従車群走行では車間距離が小さくなるため、3台の連結で必要な距離は80メートルと、ドライバーによる運転(150メートル)に比べ走行に必要な道路容量を大幅に縮小することができる。先行車両が減速した場合の後続車両のブレーキ反応も、ドライバーの運転では1.4秒かかるが、追従車群走行では0.1秒以下で反応する。