ARENA2036

軽量技術や革新的な生産技術の研究・開発に取り組むドイツの官民パートナーシップ(PPP)プロジェクト。自動車誕生から150年となる2036年を視野に入れ、未来の自動車製造の道を模索する。

同プロジェクトでは現在、3,500万ユーロを投資してシュツットガルトに研究用工場を建設している。同工場は2017年初めに操業を開始する予定。

プロジェクトには、シュツットガルト大学やフラウンホーファー研究所のほか、ダイムラー(自動車)、ボッシュ(自動車部品)、BASF(化学)、クーカ(産業ロボット)、シーメンス(電機)など、さまざまな産業分野から民間企業が参加している。

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ダイムラーに加え、自動車メーカー2社が参加に向けて協議している。

軽量技術では、炭素繊維複合材(CFRP)だけでなく、軽量な金属部品も研究対象とする。また、防音・防熱など複数の機能を持った部品やセンサーや電子機器が組み込まれた部品も研究分野となる。

生産システムでは、ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車など様々な駆動技術に迅速かつ柔軟に対応できるシステムの開発や、ベルトコンベヤーを使用しない生産システムの構築、人とロボットの協業などの研究に取り組む。

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