独シェフラー、タイ工場を開設

独自動車部品大手のシェフラーはこのほど、タイ中部チョンブリに建設した新工場の生産ライン4本のうち、最初の1ラインを稼働させた。4月18日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。

シェフラーはタイ新工場の建設により、ASEAN(東南アジア諸国連合)における生産能力を増強する。同社は、タイや東南アジアの自動車産業が今後数年、継続的に成長すると見込んでいる。

タイ工場の生産品目は、クラッチディスク、クラッチプレッシャープレート、ベルトテンショナー、シンクロナイザーリング、クラッチリリースベアリング、クラッチリリースシステムなど。『オートモビルボッヘ』紙によると、製品の大部分は、ASEAN諸国で事業展開する日本企業や、北米、マレーシアの顧客に供給する。新工場の敷地面積は5万5,000平方メートルで、従業員数は現在、約180人。他の生産ラインは、2016年第3四半期から2017年にかけて操業を開始する予定。

同紙によると、タイには現在、18の自動車工場(生産能力:計285万台)がある。ドイツの自動車部品大手では、ボッシュやブローゼ、コンチネンタル、ZF、また、産業設備大手のデュルもタイに進出している。

上部へスクロール