独銀行業界が共同運営するカード決済サービス会社オイロ・カルテンジステーメ(EURO Kartensysteme)は20日、非接触型銀行カードのパイロットプロジェクト「ジロカード・シティ」を独北部のカッセル市で開始した。同プロジェクトの結果を踏まえて非接触カード決済を全国的に展開していく。
最大25ユーロまでの支払いを暗証番号を入力せずカードを決済端末にかざすだけで支払えるプロジェクトを実施する。使い勝手や消費者の受容度を調べる考えで、同地住民のECカード(デビットカード)を漸次、非接触決済機能付きのものへと切り替えていく。プロジェクトへの参加は自由。
カッセルに白羽の矢を立てたのは購買力や人口構成など様々な面でドイツ平均に最も近いためで、オイロ・カルテンジステーメは今後10~15年間、決済の新技術に関する各種のパイロットプロジェクトを同市で行う考えだ。