独KSPG、スチールピストンで大型受注

独軍需・自動車部品大手ラインメタル傘下の自動車部品メーカーであるKSPGは4月20日、乗用車用ディーゼルエンジン向けのスチールピストンで大型受注を獲得したと発表した。取引規模は総額で約1億1,800万ユーロとなる。取引にはピストンピンとリングの供給も含まれている。

今回受注したピストンシステムは、チェコ北西部のウースチー・ナド・ラベム工場で2018年に量産を開始する。プレミアムセグメントの自動車メーカーの4気筒および6気筒ディーゼルエンジン向けに出荷する。

KSPGによると、スチールピストンは近年、乗用車用ディーゼルエンジン向けの需要が増えている。スチールピストンは、機械摩擦の低減、燃焼プロセスの改善により、燃費改善や二酸化炭素(CO2)排出量の削減に寄与する利点がある。また、アルミニウム製ピストンに比べ、小型で肉厚の薄いピストンの製造が可能なため、コンパクトな設計や重量面においても有利となる。

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