独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が北京モーターショーで披露したプレミアムSUVのコンセプトカー。プラグインハイブリッド車で、4輪駆動システム「4モーション」を採用した。内装では、計器類や操作コンセプトがすべてデジタル化されており、ジェスチャーや言語で操作するシステムとなっている。
ハイブリッドシステムは、8速の自動変速機に組み込まれた電気モーターと2.0リットルの4気筒ターボガソリンエンジン(TSI)を組み合わせた。電気モーターの出力は100kW、最大トルクは350Nm。TSIの出力は185kW、最大トルクは370Nmで、システム出力は280kW(381PS)となる。停止した状態から時速100キロメートルの加速性能は6.0秒、最高速度は時速224キロメートル。
車載電池の容量は14.1kWh。電気モーター単独の航続距離は50キロメートル。充電時間は、電圧230ボルトの家庭用電源(3.6kW、交流)では8時間、7.2kWの公共充電スタンドでは2.5時間でフル充電することができる。
VWは今後3~4年以内に、新しい電気自動車およびプラグインハイブリッド車7モデルを中国市場投入する計画。これらのモデルはすべて中国でも現地生産する方針。また、中国に新しいデザイン・開発センターを建設する計画もある。