RBI子会社ポルバンク、ワルシャワ証取でIPOへ

中東欧最大手銀行のライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI、オーストリア)が、ポーランド子会社ライファイゼン・ポルバンクのワルシャワ証券取引所での新規株式公開(IPO)に動いている。現地金融監督局(KNF)は4月26日、ポルバンクから上場目論見書を受け取ったことを明らかにした。

RBIは2014年末、自己資本比率の改善を図るためスロベニア子会社に加えポルバンクの売却を決めた。現在、複数の売却先候補と交渉が進んでいるが、11年にKNFがRBIによるポルバンクの買収を許可した際、16年半ばまでに発行済み株式の最低15%を公開することを条件としたことから、売却と並行して上場を急いでいる。

ただ、独最大手銀のドイツ銀行の先行きに懸念が広がるなど欧州銀行業界に不安が高まっていることや、ポルバンクの財務にスイスフラン建ての住宅ローン残高が大きな負担となっていることから、関係者の中には株式公開時期が予定より遅れると見る向きもある。

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