ロシア、ナホトカに石炭ターミナル

ロシアの港湾企業ノーヴィ・ウーゴリヌィ・ターミナル(NUT:Novyj Ugolnyj Terminal)と政府系の極東開発公社(KRDV)は先ごろ、同国極東のナホトカ湾での石炭積み出し用ターミナルの建設計画に関する合意文書に調印した。NUTは今後5年間で600億ルーブル(約81億1,000万ユーロ)を投じる計画で、450人の雇用を創出する。

新ターミナルが建設されるのはナホトカ市とパルチザン地区にまたがる地域。石炭を輸送する鉄道の引き込み線も設置する。同施設の積み出し能力は年間2,000万トン、石炭貯蔵施設の収容能力は160万トンに上る。極東地域のサハ共和国や東シベリアで産出する石炭をアジア太平洋地域の国々に輸出する予定だ。

KRDVは昨年秋に設置が決まったウラジオストック自由貿易港地域や先進社会経済発展地域を管理することを目的に、連邦政府によって設立された。ウラジオストックを中心に東のボストーチヌィ港及びナホトカ港から中朝国境に近いザルビノ港及びポショト港までの広い地域をカバーする同自由貿易地域では、関税の減免やビザ要件の緩和などが図られている。(1RUB=1.71JPY)

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