独自動車照明・電子部品大手のヘラーは4月28日、ドイツ南部のシュツットガルト圏に新しい開発センターを開設する計画を発表した。自動車産業が盛んで技術関連拠点も多いシュツットガルト圏に開発センターを設け、自動車分野における発光ダイオード(LED)照明の需要拡大に対応する。自動車用LED照明では、乗用車および商用車向けの製品でシェア拡大を目指している。
新しい開発センターでは特に、ドイツ南部の顧客向けのLED製品や部品の開発に重点を置く。新センターは2016年秋に開設する予定。従業員数は当初、約25人でスタートし、今後数年以内に100人以上に増員する方針。
ヘラーの照明部門では、ヘッドライト、テールランプ、方向指示灯、内装用、車内灯のほか、ライティングとエレクトロニクスの専門技術を統合させたライティングエレクトロニクス関連部品などを生産している。開発センターは、本社のあるリップシュタットのほか、中国、米国、メキシコ、スロバキア、スロベニア、チェコにある。同社の2014/15年度(5月末締め)の売上高約58億ユーロのうち、照明部門は約24億ユーロを占めている。