Next Generation Car (NGC)

ドイツ航空宇宙センター(DLR)が取り組む次世代乗用車の研究プロジェクト。自動運転と自動車のネットワーク化に重点を置き、センサーやセンサーデータ処理、状況把握、人的要素、シミュレーションなどの幅広い分野の研究に取り組む。

DLRが拠点を置くドイツのブラウンシュヴァイクで4月27日に催されたイベントでは、同プロジェクトのこれまでの研究成果を披露した。

 「UrbanACC(Urban Adaptive Cruise Control)」は、市内走行で信号機や前方車両と連携して速度や車間距離を調整する機能。高速道路で車間距離や速度を調整する機能はこれまでも開発されているが、UrbanACCでは、市内走行での運転支援システムの開発に重点を置いている。

同プロジェクトではこのほか、自動運転からドライバーへの運転に切り替える際に、ドライバーに注意を促すシステムの研究にも取り組んでいる。具体的には、携帯端末のモニターに運転の交代を知らせるシステムに加え、車内の壁の360度ににバンド状の照明を張り巡らせ、照明で運転の交代をドライバー知らせるシステムを開発した。

同プロジェクトではさらに、ブラウンシュヴァイク市内の地理データやインフラ情報をデジタル化し、仮想現実の実験室(バーチャルリアリティ・ラボ)でシミュレーションを行える環境も整備した。

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