ARMA

フランスのNavyaが販売する自動運転の小型バス。純粋な電気自動車で、最高速度は時速45キロメートル。定員は最大15人(座席:11、立席:4)となっている。

ライダー(LIDAR)センサーで車両周囲の状況を3次元(3D)で認識し、GPSセンサーとベースステーションにより車両の位置を特定する。これらの情報と走行ルートを照らし合わせ、走行速度などを調整する。

また、車載充電池の充電量が10%を下回ると自動で充電ステーションに向かう仕組みとなっている。

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ARMAの販売価格は1台あたり約20万ユーロ。Navyaは2016年に70台を生産する計画で、すでに40台を受注している。

ARMAは現在、フランスのシヴォにある原子力発電所の敷地内で、従業員用のシャトルバスとして6台が運行している。また、オーストラリアのパースとスイスのジッテンでは、年内にARMAを使った自動運転の実証試験が行われる予定。

Navyaはドイツで5月3~20日まで、ケムニッツの大学付属病院など国内5カ所でARMAを紹介するツアーを実施する。

現時点では、法整備などの問題から、公共の道路における自動運転車の導入は難しいため、Navyaは例えば、病院や空港、工場などの産業施設、ホテルや娯楽施設など、施設内でのシャトルバスとしての利用を提案している。

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