露富豪、イランのネット関連企業に投資

ロシアの富豪ウラジーミル・ポターニン氏がイラン企業の買収に動いている。ロシア現地紙『コメルサント』が5月25日、同氏がオーナーを務める投資ファンド「ウィンターキャピタルパートナーズ」(WCP)関係者の話として報じたもので、同社はすでに3月にイランの複数の企業の株式を持つスウェーデンの投資会社ポメグラナーテ・インベストメントを買収した。取引額は明らかになっていない。ポターニン氏以外にもロシアの複数の投資家が制裁緩和後の値上がり益を期待してポメグラナーテの株式を既に取得した模様だ。

ポメグラナーテはイラン最大のネット通販会社ディジカラ(Digikala)を始め複数のネット関連企業の株式を保有している。ディジカラはイランのネット通販市場の91%を占める最大手。

WCPによる投資額は現在までに3億ドルに上る。投資先には昨年イランで風邪ワクチンの販売を開始したロシアの製薬会社NPOペトロヴァクス・ファームの他、同じくロシアのケーブル製造企業「統一ケーブル会社」などがある。

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