化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は2日、ロシア西部のペルミにある洗剤生産・物流センターを拡張したと発表した。同国経済は欧米の制裁を受けて低迷しているものの、ギュンター・トゥムザー社長は「ロシアは極めて重要な市場の1つだ」と明言した。
3,000万ユーロ強を投じて、同センターの液体洗剤生産量を倍増したほか、倉庫の貯蔵能力を30%拡大した。同工場では「パーシル」「プリル」「ブレフ」などのブランドを生産。ロシアなど独立国家共同体(CIS)諸国で販売する。
ヘンケルは1990年に現地法人を設立し、ロシアに進出した。現在は同地に工場9カ所、事務所15カ所を持つ。従業員数は2,800人。過去10年間で2億9,000万ユーロ強を投資した。