墺OMVのトルコ子会社買収にアゼルバイジャン国営石油が関心

アゼルバイジャン国営石油企業のソカール(SOCAR)は1日、オーストリアの石油大手OMVのトルコ石油製品販売子会社ペトロール・オフィシ(Petrol Ofisi)の買収を検討していると発表した。オフィシをめぐっては先月、トルコのコチ財閥傘下のエネルギー企業オペット(Opet)が買収の意向を表明していた。ソカールのトルコ現地法人、ソカール・ターキー・エナジーのガクラマノフ社長は、「現在、オフィシの資産情報と買収条件を調べている」と述べた。

OMVは今年2月、「下流事業の再編と上流事業への集中」を掲げるグループ戦略の一環としてオフィシの株式最大100%を売却すると発表した。当初は6月中の売却を見込んでいたが、ソカールの参加により9月にずれ込むもようだ。また、売却先候補には日本と中国企業の名も浮上しているという。(東欧経済ニュース2016年5月25日号「コチ・グループの自動車燃料販社、墺OMVのトルコ子会社買収に関心」を参照)

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