化学大手の独BASFは10日、タイのバンプーに自動車用塗料の新工場を建設すると発表した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の自動車需要拡大に応じたもので、昨年9月にバンコクに開設した開発センターを補完する位置づけとなる。
新工場では水性ベースと溶剤ベースの塗料を生産する。来年下半期の操業開始を予定している。生産能力は明らかにしていない。
ASEANの乗用車生産台数は昨年380万台に達した。タイは特に生産が盛んで、自動車用塗料の需要は同地で最も大きい。BASFはタイで10年以上前から自動車用塗料を生産している。