5月インフレ率、エネルギーを除いたベースで1.2%に上昇

ドイツ連邦統計局は10日、5月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.1%、前月比が0.3%で速報値と変わりがなかった。最大の物価押し下げ要因であるエネルギーを除いたインフレ率をみると、前年同月比は1.2%となり前月の0.9%から0.3ポイント上昇。前月比は同0.3%で、前月のマイナス0.6%から0.9ポイント高くなった。

エネルギー価格は前年同月比で7.9%落ち込んだ。ただ、石油価格の底打ちを反映して下げ幅は3カ月連続で縮小した。各石油製品の下げ幅は暖房用灯油が25.0%、軽油が14.2%、ハイオクガソリンが11.4%だった。

エネルギー以外では乳製品が6.2%減と下落幅が大きく、常温で長期保存できるロングライフ牛乳は9.4%下がった。牛乳の供給過剰が背景にあり、バターは15.2%安くなっている。このほか、レギュラーコーヒーも6.7%減と低下率が大きかった。

一方、食肉・肉製品は3.3%、野菜は2.8%の幅で上昇。たばこと医薬品もそれぞれ5.0%、2.8%高くなった。保険は2.4%増、自動車点検・修理は2.3%増だった。

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