ダイムラー・トラックス―コスト削減へ、生産時間は25%圧縮―

自動車大手ダイムラーの商用車部門ダイムラー・トラックスは8日シュツットガルト近郊で開いた投資家説明会で、コスト削減の強化方針を明らかにした。米国やブラジル、インドネシアで販売が振るわないうえ、足元の欧州でも価格競争力が激化しているためで、同部門のシュテファン・ブーフナー取締役は1台当たりの生産時間を2018年までに25%削減するほか、車種も3分の1減らす考えを示した。

同部門は2012年から14年末までに年間コストを16億ユーロ圧縮した。売上高営業利益率で8%を目標に据えており、コスト削減は恒常化している。昨年は同7.3%だった。今年は低下を予想している。

7日には米国とメキシコの4工場で働く計1,240人を解雇すると発表した。これにより同地での解雇規模は2,500人に拡大したものの、ダイムラーのヴォルフガング・ベルンハルト取締役(商用車部門担当)は8日、必要があればさらに削減する考えを示した。

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