中国長江三峡集団―独洋上風力発電会社を買収―

米投資大手ブラックストーンは13日、ドイツの洋上風力発電パーク運営会社であるヴィントMWの過半数資本を水力発電大手の中国長江三峡集団(China Three Gorges)に売却することで合意したと発表した。売却した資本の割合や取引額は明らかにしていない。独メルケル首相の訪中に合わせて北京で契約に調印した。

ヴィントMWは北海のドイツ海域で発電パーク「メーアヴィント」を運営している。同パークは発電容量が288メガワット(MW)で、36万世帯の電力需要に相当する。2014年4月に送電を開始した。

ヴィントMWはブラックストーンと独風力発電事業者ヴィントラント・エネルギーエアツォイグングの合弁会社で、出資比率はそれぞれ80%、20%となっている。メディア報道によると、ブラックストーンはヴィントMWを16億ユーロと評価して中国長江三峡との取引を行った。

中国長江三峡は国外で風力・太陽光発電プロジェクト向けの投資を展開している。今回の買収により洋上風力発電のノウハウを吸収する考えとみられる。

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