フジクラ(本社:東京)がモルドバの首都キシナウの工業団地「エキスポ・ビジネス・キシナウ」に進出する。約320万ユーロを投じ、自動車向けワイヤーハーネス工場を整備する方針だ。今年7-9月期の操業開始を見込む。
モルドバ経済省によると、開所後1年で700人を雇用し、その後900人に増員する計画という。品質を確保するため、国内外で従業員研修を実施する。製品は欧州の取引先に出荷する。
フジクラはまた、ウクライナ西部のリヴィフにおける増産も検討中だ。リヴィフ州当局が現地子会社のラシュマノヴァ総務部長の話として発表したところによると、最終決定すれば今年10月にも操業を開始する。
既存工場に第2工場棟を整備して生産品目を拡大する。新棟の総面積は1万6,000平方メートルとなる見通し。
フジクラは昨年9月、期間3年、総額6,000万ユーロの対ウクライナ投資計画を発表。第1弾となる第1工場棟は今年4月に開所した。すべての計画が実行されれば、総従業員数は3,000人となる。