特殊化学大手の独エボニックは21日、骨折治療に用いる生分解性の複合材料を開発していると発表した。開発に成功すれば、これまで利用されてきた金属製の内固定材料(ネジやプレート)は不要となり、患者負担は大幅に軽減される。
骨折手術では現在、骨を固定するためにチタン製の内固定材料が用いられている。完治後は再手術して取り除くか、そのまま体内に留置することになる。金属であるため、体内留置の場合は一生、体の中に残ることになる。
生分解性の材料を用いれば時間の経過とともに自然分解されることから、これらの問題を解消できる。