独ダイムラー、電気自動車のラインアップ強化へ

独自動車大手のダイムラーは電気自動車(EV)のラインアップを強化する。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同社は今秋のパリモーターショーでは新モデル3機種を発表する予定。傘下の超小型車ブランドであるスマートから新しい駆動システムを搭載した「フォーツー」および「フォーフォー」を出展するほか、メルセデスベンツからは航続距離500キロメートルのモデルを発表する。

ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長は6月21日ベルリンのイベントで、プラグインハイブリッド車も含め電気駆動車の販売で2020年以降は6ケタ台の販売を確保する方針を明らかにしている。

また、独経済紙『ハンデルスブラット』によると、ダイムラーは今秋のパリモーターショーで、メルセデスベンツのオフロード車「GLC」をベースにした電気自動車を発表する計画であり、監査役会が7月20日に同モデルの発売について了承する予定。また、ダイムラーでは電気駆動車のサブブランドを立ち上げる計画もあるという。ただ、ダイムラーはこれらの報道についてコメントを控えている。

■ プラグインハイブリッド式燃料電池車「GLC Fセル」、2017年IAAで初披露

ダイムラーは2017年秋のフランクフルト国際モーターショー(IAA)でプラグイン技術を装備した燃料電池車「GLC Fセル」を世界初披露した後、市場投入する計画。同モデルの航続距離は500キロメートルとなる予定。燃料電池と蓄電池を搭載する。水素燃料スタンドのインフラ整備が不十分であるため、プラグイン技術で蓄電池に電力を充電できるシステムを採用する。

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